ハイブリッド・カーを購入することが”得”かどうかを計る物差しを考える
一般的には、
ハイブリッドは燃費が良い ⇒ お得な車
という図式にようですが、本当にそうでしょうか?
自動車の価値を計る物差しはいろいろあると思いますが、車にかかるすべての経費を一つの物差しと考えると、いろいろと疑問が出てきます。
燃費が良い車のメリットは、もちろん、ガソリン代が安い!という事です。
ガソリン代は、当たり前ですが、ガソリンを入れる度に現金なりクレジットなりの支払が必要ですので、”車ってお金がかかる”という実感があるのでしょう。
駐車料なども、そのように感じる方が多いのではないでしょうか?
車自体にはお金をかけるのに”ガソリン代や駐車料がもったいない”と考えるのは、面白い心理ですよね。
正に、ハイブリッドは、このような人間の心理を突いた商品だと言えます。
ハイブリッド・カーは無駄に高いとは考えられないか
例えば、ホンダのフィットなどは、ハイブリッドと普通のガソリンエンジンの2種類を選べます。
もちろんハイブリッドの方が高額です。
仮に”ハイブリッドと普通のエンジンの燃費が同じ”とすると、わざわざ高額のハイブリッドを選びませんよね。
という事は、ハイブリッドのメリットは、”燃費が良い”というところに尽きるわけです。
”燃費が良いと得”という考えが優先されるのでしょうね。
ここで”得”というのが、”車にかかる経費が安い”と考えるとしましょう。
経費を車の損得を測る物差しとすると、ハイブリッドは普通のガソリンエンジンに比べると高額ですが、車両本体価格が高い分ガソリン代が安くなれば”得をした”ということになります。
果たして、この物差しで考えた場合、ハイブリッドは得でしょうか?
実は、私が運営している別のサイトで計算をしていますので、中身はコチラでごらんください。
こちらのサイトを読めばお判りいただけると思いますが、実は、かなりの距離を乗らなければ、ハイブリットが高額な分の元を取れないということがお判りいただけます。
では、毎日100kmぐらい乗れば、元を取れるのか?と言うと、そうでもありません。
長い距離を乗れば乗るほど、車はどんどん消耗していきます。
車が高額だということは、消耗品も高いし、壊れたら修理代も高いということを意味します。
では、税金はどうか?
ちょっと前は、減税のおかげで”ハイブリッドの税金は安い”というイメージが定着していましたが、最近はどんどん適応範囲が狭くなり、徐々にメリットが薄れてきています。
自動車保険にしても、似たような感じです。
お金の事だけを考えると、どうにもこうにも、ハイブリッドが得とは思えません。
経費以外で自動車の価値を測る他の物差しはないのか?
それでもハイブリッド・カーは人気です。
プリウスなんかは街中をゴロゴロ走ってますよね。
まぁ、多くの人は、”ガソリン代が安い”ってことで満足して、車そのものが高額だった事は忘れてしまっているのでしょう。
しかし、それはそれで良いのではないでしょうか?
要するに自己満足で何の問題もないのです。
要は車が高かろうが、修理代が高かろうが、ガソリン代さえ安ければ問題ないのです。
前述の駐車場代とガソリン代、どちらがもったいないか?と考えます。
多くの人は、無料の駐車場を捜して走り回ります。
安い駐車場に入れるために、並びます・・・・ガソリンを使って。
バーゲンセールのために、遠方のスーパーに出かけます・・・ガソリンを使って。 ( ̄▽ ̄;)
人間の心理って面白いですね。
自動車を測る物差し
ハイブリッドは、普通のガソリン車より高いし、ガソリン代で元を取るって、よほどの事がないかぎり無理です。
でも、やっぱりハイブリットと普通のガソリンだったら、ちょっと高くてもハイブリッドが欲しくないですか?
車って、やっぱり、損得だけではなく、所有することで満足できる、ステータスみたいなものがあります。
男性で言えば、腕時計かな。
”時間が判れば良い”って物じゃないでしょ?
女性なら、”服”とか、”バッグ”などが該当するでしょうか?
要するに、”人が乗って、物を乗せて、移動するだけが自動車じゃない”という事。
所有欲を満たしてくれているかどうか?というのが自動車の価値を測る物差しになる。
とは考えられないでしょうか?