新車購入 結局得なのはHV?PHV?EV?FCS?それとも?

これから新車を購入するなら一番得なのはハイブリッド(HV)?プラグイン ハイブリッド(PHV)?電気自動車(EV)?燃料電池(FCV)?。ユーザーの立場からお得な自動車を検討します。

ハイブリッドは得か?

自動車の維持費を下げる本当の方法

投稿日:2017年12月22日 更新日:

燃費が良いだけの車が”得”と言えるのか?

自動車 維持費 削減、節約の裏技!というサイトで、”HV(ハイブリッド)は得か?”という問題を書いている。

どうもこの記事が人気になっていて、このサイト、けっこうな数のアクセス数になっているようだ。

ハイブリッドは得か?

↑上のリンクを見て貰えば、ハイブリッドが得かどうか?の評価を確認できるので、興味のあるかたはぜひ読んで欲しい。

で、この記事とは別に評価をするわけだが、今回は・・・、

ハイブリッドが得かどうか何を基準に測るか?という話だ。

自動車維持費の節約

自動車を持つと気になるのが維持費。

特に気になるのは、乗れば乗るほど経費がかかるガソリン代だろう。

もう一つ、節約したい自動車にかかる経費に駐車場代があるよね。

どちらも、ちょくちょく現金が出ていくので、かなり気になるようだ。

しかし!!

ガソリン代よりも、駐車場代よりも、お金がかかる部分がある。

車検、保険、税金、修理費、消耗品の購入など。

そして、何と言っても、車両本体の購入費用だ。

同じ車なら安く買った方が得だと普通なら思うと思うのだが・・・
どうも実際は、「少々お金をかけても いい車に乗りたい、でもガソリン代や駐車場代は払いたくない」そういう方がたくさんいらっしゃるようで・・・ ( ̄▽ ̄;)

現状、ハイブリッドにしたからといって、自動車全体にかかる経費が節約できるわけじゃない。

絶対できないわけじゃないけど、すごく長い距離を乗らなければならないし、時間もかかる。

それでもハイブリッドが売れている。

なぜか?

そこで出てくるキーワードが、”環境性能”という言葉だ。

まぁ、CO2を出さない車がエコっていう考え方だな。

環境を守るために、少々高い車になっても構わないじゃないか!

とても、良い考え方だと思う。

良い車に乗りたい人が環境保護のためにお金を出す。

非常に良いシステムではないか!

自動車にお金をかけたくない人が買う車

一方、自動車は必要だけど、なかなかお金をかけられない。

そういう人は、燃費が良いというだけで車を選んではいけない

前述のように、維持費には、ガソリン代だけでなく、保険、税金、車検、消耗品などの費用が必要になる。

さらに、車両本体の価格も安いものにすれば取得税や消費税だって安くなってさらにお得だ。

そのように考えると、車両本体価格が安い車は税金も安い。

さらに維持費を安くするためには、燃費が安く、タイヤが小さく、車検代、保険代が安い車ってことになる。

これはもう、ズバリ!軽自動車そのものだ。

実は、筆者は、スバル・レガシィから軽自動車に乗り換えたところだが、その維持費の安さに驚いた。

まぁ、税金とか保険代が安いのは知っていたが、衝撃は消耗品の安さだ。

とくに軽自動車のタイヤが安いのには驚きだ。
物にもよるが、概ね半額になった。

さらにエンジンオイルや高速道路の通行料など、相当に安くなっていると思う。

例えば自動車保険料を下げる方法

自動車保険の保険料を下げる方法でまず考えるのが、保険会社選びだと思う。

さらに、年齢や家族などの制限をつけ、無駄な特約などを削り、少しずつ下げる。

このような方法は、前述の私のサイトでも紹介している。

自動車保険料を節約 保険料をげる裏技

自分で紹介しておいて変な話だが、別の自動車保険料を下げるとっておきの方法がある

それは、自動車保険の安い車を選ぶ事だ。

2千万円を超える超高級車の保険料と軽自動車、どちらが保険料が安いか?

説明の必要はないだろう。

自動車保険にお金をかけるのが気にならないなら高級車に乗っても良いと思う。

ただ、自動車保険の保険料も自動車維持費だ。

こちらにはお金をかけるのに、ガソリン代や駐車場代は払いたくない。

うーん、人の心理って難しいね。

例えば税金を下げる方法

自動車税は車の排気量(エンジンの大きさ)できまる。

この理論でいくと、税金を払いたくないならエンジンの小さい車に乗るべきだ。

そういう意味では、ハイブリッドは多少の恩恵がある。

同じ出力の動力を使っていても、モーターを併用することで、馬力アップが期待できるからだ。

エンジンを小さくしても馬力が落ちた分モーターで補えば同等の性能が期待できる。
したがって、税金の安い1500cc以下のエンジンでもハイブリッドにすれば2000ccエンジン並みの性能が楽しめるということだ。

ところが、ハイブリッドでも、節税の恩恵を受けない車種もある。

例えば、トヨタプリウスの動力は、2000cc並みの性能があるが、1,800ccのエンジンとけっこう大き目のエンジンとモーターと組み合わせなので、結局自動車税の節税効果はあまり期待できないんだな。

もちろんエコカー減税なる、一時的な割引設定はあるけれど・・・だ。

ここまで読めば、税金の安い車=エンジンの小さい車ということが判るだろう。

エンジンの小さい車、それはもちろん、660ccエンジンの軽自動車だ。

下の表を見て欲しい。

自動車税が最も安いのは1L(1000cc)以下及び電気自動車の29,500円だ。

ところが軽自動車は、この表の外で10,800円/年と破格だ!!

自動車税【乗用車(自家用)|標準税率】年度額および4月登録~8月登録
総排気量 年税額 4月登録 5月登録 6月登録 7月登録 8月登録
2月抹消 1月抹消 12月抹消 11月抹消 10月抹消
11か月分 10か月分 9か月分 8か月分 7か月分
電気自動車、 29,500円 27,000円 24,500円 22,100円 19,600円 1,720円
1L以下
1L超1.5L以下 34,500円 31,600円 28,700円 25,800円 23,000円 20,100円
1.5L超2L以下 39,500円 36,200円 32,900円 29,600円 26,300円 23,000円
2L超2.5L以下 45,000円 41,200円 37,500円 33,700円 30,000円 26,200円
2.5L超3L以下 51,000円 46,700円 42,500円 38,200円 34,000円 29,700円
3L超3.5L以下 58,000円 53,100円 48,300円 43,500円 38,600円 33,800円
3.5L超4L以下 66,500円 60,900円 55,400円 49,800円 44,300円 38,700円
4L超4.5L以下 76,500円 70,100円 63,700円 57,300円 51,000円 44,600円
4.5L超6L以下 88,000円 80,600円 73,300円 66,000円 58,600円 51,300円
6L超 111,000円 101,700円 92,500円 83,200円 74,000円 64,700円

維持費が安いと考えている人が多いであろうプリウスでも年間の自動車税は39,500円なので軽自動車の10,800円とは勝負にならないことが判ると思う。

プリウスならエコカーだから減税があるから得?

自動車税は、1万円減額の29,500円になるだけなので、軽自動車とは比べられないぐらい税金は高いことになる。

例えば車検代を下げる方法

車検代にかかる費用の大部分は税金だ。

中でも重量税の占める割合が大きい。

しつこいようだが、重量税を安くする≒軽い車にすることだ。

車両重量 2年自家用(継続検査等時)
◆エコカー減税適用 ◆エコカー減税適用なし
免税 50%減 エコカー 右以外 13年経過 18年経過
0.5t以下 0円 2,500円 5,000円 8,200円 11,400円 12,600円
~1t 0円 5,000円 10,000円 16,400円 22,800円 25,200円
~1.5t 0円 7,500円 15,000円 24,600円 34,200円 37,800円
~2t 0円 10,000円 20,000円 32,800円 45,600円 50,400円
~2.5t 0円 12,500円 25,000円 41,000円 57,000円 63,000円
~3t 0円 15,000円 30,000円 49,200円 68,400円 75,600円

プリウスの重量税は1310〜1390kgでエコカー減税対象なので50%減税で1年あたり7500円にる。

一方軽自動車はどうか?

継続検査等時
◆エコカー減税適用 ◆エコカー減税適用なし
免税 50%減 エコカー 右以外 13年経過 18年経過
2年自家用 0円 2,500円 5,000円 6,600円 8,200円 8,800円
2年事業用 0円 2,500円 5,000円 5,200円 5,400円 5,600円

軽自動車の場合、同じエコカー減税適応車だと2,500円。
普通?の軽自動車でも6,600円なので、やはりプリウスよりは断然安い!

もちろん、気になる燃費も”普通の軽自動車”で、プリウスとそん色ない性能を発揮するだろう。

さらに車検で気になるのが点検整備費だ。

技術料はどこの工場でも特に差はない。

工賃に大きく差が出るのは部品代だ。

この部品代が安ければ車検に係る点検整備費が安くなると考えてよい。

したがって部品の安い車を選ぶ必要があるのだが、これを測る物差しは車両本体価格だ。

高い車は、タイヤからブレーキパッド、ファンベルト、などの大物からワイパーブレードやウィンカー、テールランプなどの小物まで、総じて高い車ほど部品も高い

したがって安い車を買うことが車検代を下げるコツでもあるわけだ。

昨今は、軽自動車にも高級な車種が増えてきたので、軽自動車の部品代は安いとは言えないが、それでも総じて普通車、増してや部品点数の多いハイブリッド車などよりは、安いと言えるだろう。

したがって、維持費の中の一部である車検代を下げるには、やはり軽自動車だろう。

例えば消耗品を節約する方法

消耗品で、”高いなぁ”と思うのはタイヤだ。

タイヤは唯一、車が道路が接触している部分でとても重要なパーツと言える。

こんなところでケチっていれば、安全性を疎かにしてしまう。
できれば多少お金をかけても高性能なタイヤを使いたい。
これは保険をかけるのと同じ意味があると思う。

では、同じ性能のタイヤを安く手に入れる方法はあるか?

安いタイヤを捜す方法は、やはり私のサイトで紹介している。

消耗品を安くする方法

いろいろ裏技はあるのだが、抜本的にタイヤの価格を下げる方法がある。

最も高額な消耗品 タイヤの価格を下げて維持費を下げる

上記リンクで紹介しているタイヤの価格を下げるほうほうはホィールの”インチダウン”だ。

当然、インチダウンでタイヤ価格を下げる方法は”アリ”だけど、車種によって限界がある。

例えば大型のSUVなどは、小さいホィールは付かない。

では、どうするか?

答えは、”タイヤの直径が小さい自動車を選ぶ”だ。

タイヤの直径が小さければ、ホィールサイズも小さくできる。
そもそも小さいホィールが付いていればなおさら良い。

そういう車って?・・・そう、やっぱり軽自動車なんだな。

ガソリン代だけ下がればそれで良い

”いい車に乗りたい”、”税金、車検、保険、高速代・・そんなものなんてこと無いよ。”という方。

「だったら、ハイブリッドがお勧めだよ。」とも言えないんだなぁ。

燃費が良いというだけなら、ディーゼルもある。

ディーゼルは、同クラスのハイブリッドよりも高額だが燃費は良い。

さらに燃料は軽油なので、そもそも燃料代が安い。

さらにダウンサイジング・ターボやリーンバーン・エンジンなんて選択肢もある。

単に燃費が良いというだけなら、別にハイブリッドでなくて良いわけだ。

燃費だけでなないハイブリッド

例えば、スーパーカーのフェラーリやランボルギーニなんかにもハイブリッドがある。

2千万円以上する車を購入する方が、燃費の気にする???

そんなわけないよね。

そう、フェラーリのハイブリッドについているモーターは単に燃費を良くするだけではない、”エンジンのパワーを上げるため”に付いているんだ。

要するに、ハイブリッドのモーターは、ターボチャージャーのようにエンジンのパワーをブースト・アップできるんだな。

国産車でも、スバルあたりのメーカーは、”モーターによるパワーアップ”をはっきりと表示している。

モーターはエンジンに比べると、基本性能でトルク(加速力)が大きい。

これを上手く利用しているわけだな。

自動車選びに損得があるのか?

このように書くと、軽自動車が得!って言いたいと思うでしょ。

そうでもないんだな。

実は、今でもレガシィに乗りたいと思ってる。

自分の考えでは、車は損得で乗るものじゃないじゃないかな?って事。

例えば、スキーやウィンドサーフィンをやるのに損得はないもんね。

自動車は趣味の一つなんで、趣味にお金をかけるのに損得はないよ。

音楽やるのに、”良いギターが欲しい”とか、テニスをやるのに”良いラケットが欲しい”というのと、全く同じだ。

好きな物を買えばよい。損得なんて関係ないよ。

と、私は言いたい。

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