”ぶるからない車”から自動運転まで、最近の自動車は”機械による安全確保”目立っている。
今回は、これが得かどうか?という話。
そもそも、安全には、パッシブ・セイフティと、アクティブ・セイフティがある。
パッシブ・セイフティとは、事故が起こったときに乗員や相手方を守る技術。
エアバッグや衝突安全ボディなどが該当する。
”事故っても被害を最小限にする”という考え方、まぁ、これはこれで良い。
一方アクティブ・セイフティは、”事故を防ぐ技術”。
アクティブ・セイフティが完璧ならパッシブ・セイフティは不要なんだけど、
現実、どちらも完全ではないので、それぞれが補完し合っているのが現状だ。
エアバッグなどは歴史が長いので、最近はほぼ全車に標準装備だし、価格も下がっている。
政府の後押しもあるし、保険会社も対応しているということで、もはや”普通の装備”になっている。
一方、衝突防止技術や自動運転などは、まだ新しい技術なので、実際に装備するとなると、オプションの追加料金が必要だったり、補助が無かったり、保険も安くならないかったりと、まだまだ周りの環境が追い付いていない。
したがって、それなりの出費が必要になる。
高級車なら車両そのものが高額なので、10~20万円程度の価格上昇なら気にならないかもしれないが、100万円強の車に付けるとなると、それなりに気になってくる金額だ。
これを付けるべきか否か、付けなければ損なのか?付けて事故が無ければ損なのか、難しい問題だね。
自動車保険とのバランスで考える
安全装置を付けるか否か。
選択のポイントは自動車保険に対する考え方だと思う。
自動車保険は”事故が起こった場合の補償”であるので、アクティブセイフティとは、基本的に対極にある考え方だ。
なので、本当に絶対にぶつからないのならば自動車保険は無用!ということになるんだな。
「では、自動車保険をかけるのは止めよう」という極端なことではなく、(万が一、人身事故でも起こしたら”億の支払が必要になるケースもある)見直すきっかけにしても良いと思う。
例えば車両保険だ。
自動車保険を「対人」「対物」を中心に考えればかなり掛け金は下がるはずだ。
これまで車両保険にかけていた分を安全装置に回そう!
なんて、考え方もあってよいと思うのだが、いかがだろうか?